対人洞察技能HUMAN INSIGHT SKILL LP案④|全19ページ・改訂構成案(検討用)受講案内を見る →

対人洞察技能 観測力

人を見る力を、感覚のままにしない。

人が現実をどう観て、
どこから意味を加え、
どこで確定しているか。

それを、自分で観測可能にする訓練システム。

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CHAPTER 1

人は、何を観ているのか

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観測力とは何か。

本講座でいう「観測力」は、人を深く分析する力ではありません。

「実際に起きていること」と「そこに加えた意味」を分けて観る力。

人は、出来事を見るだけではありません。

そこに自分なりの意味を加え、その意味を現実だと思い、考え、反応し、行動しています。

まずは、この動きを観ることから始まります。

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見えているのは、ほんの一部。

人に起きていることには、いくつもの階層があります。

階層観測対象
構造世界観・存在意義、その人らしさの根源
パターン繰り返される行動・関係性
信念・前提信じていること・思い込み
感情感じていること
思考考えていること
言葉話していること
行動していること

ただし、この7階層は、人の内面を見抜くためのものではありません。

観測を続ける中で、今まで気づかなかったものが観測対象になっていく。

その広がりを示す見取り図です。

CHAPTER 2

観測を続けると、何が見えてくるのか

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でも、問題は「見えていないこと」ではない。

人は、見えたものに無意識に意味を加えています。

たとえば、

「相手から返信が来ない」

これは、実際に起きていること。

そこから、

「何かまずいことを言ったかな」

「嫌われたかもしれない」

「早く確認した方がいい」

と考え始める。

でも、

「返信が来ていない」と「嫌われたかもしれない」は、別のものです。

前者は観測できる現象。

後者は、自分が加えた意味。

まず、この二つを分けて観ることが、観測力の入口になります。

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一度では、まだ分からない。

「自分はそう考えたんだな」

一度なら、ここで終わるかもしれません。

でも、観測を続けていくと——

ある日

返信が来ない。

「まずかったかも」胸が反応する確認したくなる

別の日

予定通り進まない。

「このままじゃまずい」身体が反応するすぐ修正し始める

出来事は違う。

でも、どこか似ている。

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でも、同じ動きがある。

いくつかの出来事を観測していくと、違う場面でも似た動きが繰り返されていることに気づきます。

まずいことになるかもしれない

身体が反応する

何とかしなきゃ

「あれ?」

自分っていつも、

「まずいことになる前に、何とかしなきゃ」

というところから、現実を見ていないだろうか。

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繰り返される動きが、見えてくる。

返信が来ないと、確認したくなる。

予定が狂うと、すぐ修正したくなる。

何か言われた気がすると、気になってしまう。

成果が出ないと、もっと頑張ろうとする。

一つひとつの出来事は違っても、似た反応が繰り返されている。

それまで無意識に行っていた動きが、少しずつ観測できるようになる。

今度は、その繰り返し自体が「パターン」として見えてくる。

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その動きは、どこから生まれているのか。

違う出来事なのに、繰り返される同じ動き。

「まずいことになる前に、何とかしなきゃ」

では、なぜ自分はいつも、そこから動き始めるのだろう。

その手前には、どんな信念・前提があるのだろう。

ここで答えを決めるのではありません。

さらに観測を続けていきます。

CHAPTER 3

前提が、現実になっている

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今まで「現実」だと思っていたもの。

「嫌われたかもしれない」

「このままだとまずい」

これは、出来事に自分が加えた意味かもしれません。

では、

「失敗しちゃいけない」

「ちゃんとしなければ」

こうした考えが、繰り返し現れるとしたら。

そこには、自分が当たり前だと思っている信念・前提が関わっている可能性があります。

今まで現実だと思っていたものも、観測の対象になっていく。

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前提の中にいると、選択肢が見えなくなる。

「嫌われたくない」

だから、合わせるしかない。

「失敗しちゃいけない」

だから、完璧に準備するしかない。

「ちゃんとしなきゃ」

だから、頑張るしかない。

本人にとっては、それが自然な行動になっています。

そして、そこには、

「自分で選んでいる」という感覚すらないことがあります。

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前提が、現実になっている。

たとえば、

失敗しちゃいけない

本人の中では

失敗してはいけない現実

完璧に準備するしかない

誰かに、そうしなさいと言われたわけではありません。

でも、自分の中では「そうするしかない」現実になっている。

本来は一つの前提だったものが、いつの間にか、疑うことのない現実として働いている。

前提の中にいると、前提そのものが見えなくなる。

CHAPTER 4

観れると、何が変わるのか

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でも、その途中で気づけたら。

「失敗しちゃいけない」

いつものように、完璧に準備しようとする。

そのとき、

「待てよ。」

自分はいま、

「失敗しちゃいけない」という前提から、

動こうとしているな。

これまで自動的に進んでいた反応の途中に、「観る」という地点が生まれる。

前提がなくなるわけではありません。

反応が起きなくなるわけでもありません。

ただ、反応している自分に気づけるようになる。

ここから、流れが変わり始めます。

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そして、現実へ戻る。

前提に気づいたとき、一度、実際に起きていることへ戻ってみる。

頭の中では、

「失敗しちゃいけない」

「このままだとまずい」

「ちゃんとしなきゃ」

と考えている。

でも、現実に起きていることは何だろう。

たとえば、

「明日の打ち合わせ資料が、まだ完成していない。」

今、観測できるのは、その事実です。

「で、実際には今、何が起きてる?」

この問いによって、前提と現実を分けて観ることができる。

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そこで初めて、見えていなかった選択肢が現れる。

明日の打ち合わせ資料が、まだ完成していない。

「失敗しちゃいけない」という前提の中では、完璧に準備するしかないと思っていた。

でも、実際に起きていることへ戻ってみると——

必要な部分だけを仕上げることもできる。

相手に確認することもできる。

資料を使わずに話すこともできる。

一旦待つこともできる。

これらは、新しく生まれた選択肢ではありません。

もともと可能性として存在していたのに、自分には見えていなかった選択肢です。

観測によって、今まで見えていなかった可能性が見え始める。

その結果、選択肢が広がっていく。

CHAPTER 5

観えるものが変わると、現実の選び方が変わる

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同じ現実でも、見える可能性が変わる。

たとえば、経営者。

売上が落ちた。

「このままじゃまずい」

そう思った瞬間、

営業を強化しなきゃ。

広告を増やさなきゃ。

もっと働かなきゃ。

という方向へ動き始めるかもしれません。

でも、一度立ち止まって観てみる。

売上が落ちたという事実。

そこに加えた「このままじゃまずい」という意味。

そして、自分が何を守ろうとしているのか。

すると、

これまで考えもしなかった可能性が、見え始める。

利益率を改善する。

顧客を絞る。

事業の一部を手放す。

別の事業へ資源を移す。

今は動かず、推移を観る。

どれが正しいかは、現実の状況によって違います。

ただ、これまでの前提の中では見えていなかった選択肢が、経営判断の候補に入ってくる。

観えるものが変わることで、事業の選択肢も広がり得るのです。

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その変化は、さまざまな現実に広がっていく。

経営では

当たり前だと思っていた経営判断の前提に気づくことで、事業や組織の新たな選択肢が見えてくる。

人との関わりでは

相手の言葉に加えた意味を観ることで、決めつけずに関わる余地が生まれる。

自分自身には

無意識に繰り返していた反応に気づき、これまでとは違う行動を選べる可能性が生まれる。

観測力は、特定の答えを教えてくれるものではありません。

今まで選択肢だと思っていなかったものまで、観測できる範囲を広げていく力です。

CHAPTER 6

人を観る力を、技術にする

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人から教えてもらうのではなく、自分で観えるようになる。

誰かに、

「あなたは失敗を恐れているんですね」

と言われたとします。

「たしかに、そうかもしれない」

そう思うことはあるでしょう。

でも、それは他者から与えられた理解です。

一方、日々の出来事を観測していくと、

「また準備しすぎているな」

「少しのミスで不安になっているな」

「断るのが怖くて合わせているな」

と、自分の動きが見えてくる。

そして、あるとき、

「自分は、失敗しないように動いていたんだな。」

と、自分で気づくかもしれません。

これは、誰かが答えを教えたのではありません。

本人が、実際に起きたことを観測する中で見えてきたものです。

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相手を観ることは、自分を観ることでもある。

相手の言葉を聞いているとき。

相手の反応を見ているとき。

私たちは、ただ相手を見ているだけではありません。

自分自身も、そこに反応しています。

相手の言葉に、どんな意味を加えたのか。

なぜ、その反応が気になったのか。

自分は、どんな前提から相手を見ていたのか。

相手を観測していると、自分がどこからその人を見ているのかも、観測対象になっていく。

人を観る力は、相手の答えを決める力ではありません。

相手に起きていることと、自分に起きていることを分けて観る。

そのうえで、本人が自分で観えるようになる過程に関わっていく。

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観えるものが変わると、選べる未来が変わる。

観れないと、反応する。

観れると、選べる。

観えるものが変わると、

選べるものが変わる。

選べるものが変わると、

現実のつくり方が変わる。

人を見る力を、感覚のままにしない。